天カセ形エアコンに組み込むことにより、冷暖房しながら空気の汚れ・ニオイをパワフルに除去してくれる業務用空気清浄機です。
エアコンは室内にある機械(室内機)と、屋上やベランダなどに置いてある機械(室外機)がセットなって(配管などで結ばれて)はじめて1台のエアコンです。そしてエアコンの心臓部(車で言うエンジン)は室外機にあります。 よってエアコンを交換する場合は、この室内機と室外機をセットで交換する必要があります。
家やビルなどはフロア(階数)毎で仕切られ、1つのフロアも壁などで仕切られ個別のエリア(部屋や区画)になっています。
個々のエリアに室内機を取付け、空調を個別に制御(ON/OFFや温度設定など)することを「個別空調」と言います。
これに比べ、ビル全体やフロア、エリア全体の空調制御を一括で行う場合があります。このような場合は、機械室等の一定の場所に室内機(正確には冷温風を作るための熱源装置)を設置し、ここで温度制御した空気をエリア全体へと分配します。
このような方式をセントラル(中央)空調と呼びます。
エアコンは室外機と室内機がセットになってはじめて動作します。その組み合わせについては、大体下記の3パターンあります。
空調機から冷風や温風を出すには『冷凍サイクル』という仕組みを利用しています。
例えば冷房の場合、室内の暖かい空気を吸い込み、その空気がエアコンの冷たい配管に当たって冷やされ、それが冷風となって室内へ放出されています。配管の中には熱移動媒体が循環していて、室内から取り込んだ熱を室外機まで運びます。
室外機ではこの取り込んだ熱を捨て、再度冷たくなった熱移動媒体を室内機へ送り出します。従って室内の熱が減り、冷えます。
これに対して暖房は冷房と逆の運転が行われ、室外機で室外の熱を吸収し、室内機に放熱するため、室外機からは冷風、室内機からは温風が出ます。
前述の通り、室内機と室外機をつなぐ配管には熱移動媒体が循環していて熱を運びますが、この熱移動媒体には大きく二つの方式があります。
一つは「冷媒方式」です。「冷媒方式」は熱移動媒体に代替フロンを使用し、住居や飲食店などに設置されているエアコンはこの方式が一般的です。冷媒として使われているフロンは常温では気体ですが、圧力をかけると液体になり、圧力を下げるとまた気体に戻ります。
エアコンの室内機と室外機をつなぐパイプの中を回っている冷媒は、暖房時には室外機で「液体→気体」となって外の空気の熱をもらいます。熱をもらった冷媒は、室内機に移動して「気体→液体」となって熱を部屋の中に送ります。冷房時にはその逆の動きをしています。
もう一つは「水方式」です。こちらは熱輸送に水のみを使用します。代表的なものにファンコイルユニットがあります。
熱移動媒体 | 主な空調機器 | |
---|---|---|
冷媒方式 | 代替フロン | ルームエアコン パッケージエアコン |
水方式 | 水 | ファンコイルユニット エアハンドリングユニット |
室内機と室外機には「熱交換器」という部品が入っています。
冷房の場合、室内機の熱交換器に部屋の暑い空気の熱だけが配管を通って室外機に運ばれ、室外機の熱交換器によって外に排出されます。
この室外機の熱交換の方法には、「空冷式」と「水冷式」があります。「空冷式」は冷凍サイクルにおける室外機の熱交換を空気によって行います。
一方、「水冷式」は熱交換を冷却水によって行います。
一般的な除湿運転(ドライ運転)は、基本的に冷房の弱運転と変わりません。実は冷房運転は室温も下げてくれますが、同時に湿度も下げてくれます。ここで少しくわしく説明します。
空気は温度が高いほど、保持することができる水分量が多くなり、温度が低くなると保持できる水分量が減ります。このため冷房時には、エアコンから吸い込まれた室内の空気は、冷やされることで温度も下がりますが、水分も保持できなくなり外に追い出します。追い出された水分は集められエアコン内の専用のホースで外へ排出されます。結果的に冷房をすると室内の空気は、温度も下がり、水分もとられさらさらになって室内に戻されるのです。
この機能を利用することで、エアコンには冷房運転だけでなく、除湿運転(ドライ)が追加されました。
冷房は室温が設定値に下がるよう運転を続けますが、除湿は湿度が目標値(メーカーによっては湿度の設定がなく室温を1-3度下げることで対応)になるまで、冷房の弱運転を続けます。よって、湿度も下がりますが室温も下がり肌寒く感じることがあります。
『寒くならない除湿運転を使いたい』という声にお応えして、登場したのが「再熱除湿」です。再熱除湿は温度の下がってしまった空気を温め直し、さらさらでちょうどいい温度の空気をお部屋に戻すので、室温が下がらず湿度だけを下げることができます。ただし、空気を再度温め直すため若干電気代が高くなります。
冷房運転 | 除湿運転 | ||
---|---|---|---|
冷房の弱運転(ドライ運転) | 再熱除湿 | ||
使用目的 | 室温を下げる | 湿度を下げる | 湿度を下げる |
室温 | 一番下がる | 1〜3℃下がる | 下がらない |
消費電力(※) | 中くらい | 一番少ない | 一番多い |
※実際の消費電力量は使用時間や使用状況により異なります
24時間36日営業されている店舗の場合は難しいですが、定休日や営業をされていない早朝や夜間などを利用してエアコン入替えをすることが可能です。お客様にとって最適なスケジュールを立てさせて頂きますのでまずはご相談ください。
最近のエアコンは自動掃除機能がついているものが多く便利です。こちらの機能はフィルターについたホコリを自動できれいにしてくれるので、フィルターの目詰まりによる能力低下を抑えることが可能なのでおすすめです(エアコン内部の汚れを抑制するものではないので、定期的なクリーニングは必要です)。
また、前述の「再熱除湿機能」もおすすめです。ちょっと電気代は高くなりますが、部屋の温度を下げないので梅雨や夜でも体が冷えすぎずに済み、快適に過ごせます。